13年前・・春のメロディ

13年前の冬

 その冬は、私のそれまでの経験の中で一番苦しい時でした。
町の小さな小学校の期限付き教諭として、
50日足らずを働いたのです。
たったの50日。
しかし、この日々は、私にとっては、とてつもなく長く苦しいトンネルでした。
kyokoippoppo.hatenablog.com
(過去記事は2年前に書いたものです。)
始終動悸がし、怖い夢を見て、ほとんど眠れず、唾液が出なくなり、ご飯が食べられなくなりました。
自尊感情はズタズタに傷つきました。
それでも
「辞めてはいけない。」
それだけを、自尊心の最後の砦としてようやく3月末日まで勤めたのです。
詳しいことは、メインブログの同じタイトル「13年前・・春のメロディ」に書きました。
ここは、音楽のストックの場所として開設しましたので、その頃私が描いた当時の様子、開放感の中で聞いたスティングの「ラビリンス」の音楽を貼るのみにいたします。

13年前の春

 冬に受けた傷はすぐには塞がりませんでしたが、終わったという安堵感、ともうあの職場に戻らなくても良いという安心感は格別のものでした。
仕事から開放されたのもつかの間。
なんと私はすぐに別の仕事が舞い込みました。
ここに貼った絵は、その頃思いのままに書いていた(苦しい時はもちろん中断)『いっぽいっぽ通信』に載せたものです。
出勤しない朝のうれしいことうれしいこと!!f:id:kyokoippoppo:20200407191134j:plainf:id:kyokoippoppo:20200407191200j:plain
仕事から開放されたのもつかの間。
なんとすぐに別の仕事が舞い込みました。
新しい仕事は、「私」が「私」のままでいられるもの。
児童館のお仕事でした。
放課後の時間に合わせ出勤し。夕方までのお仕事でした。
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帰宅後の私。
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そんな時期に聴いたのがスティングの『ラビリンス』というアルバムです。

 『ラビリンス(Songs From The Labyrinth)』(写真)と題された本作は、リュートのための曲を多く書いたことで知られるエリザベス朝時代の作曲家ジョン・ダウランドの作品を基調にしたもの。リュートは15~17世紀のヨーロッパで盛んに用いられた撥弦楽器(指などで弦をはじく楽器)で、ギターと調弦法・奏法は似ていますが、その起源は異なり、東洋の琵琶と同じ祖先を持つものと言われています。

 本作は、そのリュート演奏の第一人者であるエディン・カラマーゾフとの出会いなどがきっかけとなり企画されたもので、エディンのリュート演奏のみを伴奏としたヴォーカル曲やインスト曲を収録。また作曲家のダウランドが当時の国務大臣に宛てた手紙をスティングが朗読した曲や、スティングがエディンとのリュート・デュオを披露した曲も収録。

(CDジャーナルの音楽情報より)


www.youtube.com


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開放感の中で聞いたとはいえ、辛かった冬の日々はそれとセットのようなものです。

思い出しても、もう痛みを伴うことはないあの冬の日々。
ても忘れることはない、忘れてはならない日々なのです。